笠取山 多摩川源流を巡る旅
約ひと月ぶりの山登り。
多摩川は、すごくなじみのある川。その最初の一滴を見てみたいと思い、笠取山に決めました。
今日は、高速は使わず青梅街道をえんえん走る。峠道もハスラーはガンガン行くよ。そして、ラジくんは今日も夜勤明け。にもかかわらずとっても元気。VIVA若さ!
そして、バックミラーには、車酔いをしたクリコが、魚のような目で俺の運転を非難してるのが写ってます。
つまり今日も我々はとっても平和で元気だ!
途中トイレ休憩した横の橋で、ここから飛び降りられるかという話題で盛り上がる俺。くだらないけど楽しそうなのでオッケーだ。
しかし…。
さあ、あとちょっとで登山口の駐車場だ!ってとこでなんと通行止め…。
ここらに車を路駐して、ここから歩いて行くという手もあるが、まだ登山口まで6kmくらいある。この時間からこのプラス6kmはきびしいので、この先の白沢峠まで車で行って、そこから歩きはじめる案で行くことにした。
が、こっちも途中雪で通行不能。
残念だけど、代わりの山に行こうってことになり、奥多摩までとりあえず戻ることにして、さっきの通行止めのところまで戻って、写真を撮ったりしてたら、なんか工場関係者の車がやってきた。
ダメ元で、この先の山に行きたいんだけど、通ることはできませんか?と尋ねてみると、なんと、今ならいいですよ!という返事。まだ重機も動く前だからこのタイミングならオッケーということらしい。
なんという奇跡か!
この時間に、この現場監督さんにあって、このタイミングだけという、まさに、笠取山に呼ばれてるとしか思えない運の良さ。
ありがとうございます!
興奮ぎみにお礼の言葉を述べ、ありがたく通らせていただきました。
無事、作場平駐車場に到着して、準備を整え、予定より1時間遅れで出発します。ちなみに駐車場横にバイオトイレがあります。
だいたい15〜20cmくらいの積雪量で、歩き始めて、すぐアイゼンを付けました。ラジくんは6本爪アイゼン、我々夫婦は、チェーンスパイク。
新雪踏み抜くと膝下くらいまで埋まるとこもありました。
途中、沢に降りて川の水を飲むラジくん。うーん、ワイルド。
これがネパールスタイル。すごいおいしいですよ!お腹なんかぜんぜん平気!
ジャパニーズスタイル代表クリコ。不安げに飲みます。お腹弱々です。
ヤブ沢峠から尾根道に合流して、笠取小屋で休憩。ここにもバイオトイレがありました。
大菩薩嶺がきれいです。
雪壁に落書きをはじめたラジくん。
楽時山好きと書いてあります。笑
楽時とは、ラジを漢字にしたものです。
で、ここで、漢字には意味があるんだよという話題になって、俺の名前は、日と比べるという意味だよと説明したところ、俺の光り輝く頭頂部をみて、「だからヒビさんの頭は太陽に負けないくらい輝いてるんですね」とうれしそうに言っていた。
小さな分水嶺。ここで水源が多摩川、荒川、笛吹川(富士川)に分かれるそうです。
ここから広い平原を行き、山頂まではあと少し。
あそこが笠取山山頂。
正面から山頂をとらえました!
なんとわかりやすい直登一本道。
こんなの初めて見ました。おもしろいです。
謎の機械。
笑いながら近づきます。近づけば近づくほど面白くなってきます。
さあ、アタック開始!
空に向かってのびる一直線の道。ひたすら登っていきます。
最後の岩場を越えれば頂上。
着きました。山頂は狭く、風が強く、とても寒いです。
とりあえず風の当たらないところでご飯。今日のご飯は、ラジくんが作ってきてくれたネパールの家庭料理チキンカレー。
こんな山の上で、ネパール料理が食えるなんて、思いもよりませんでした。
最高にうまかったです。
山頂で傘(帽子)を取ってご挨拶。
この山頂付近に、多摩川源流の最初の一滴があるはずなんだけど、見つけられませんでしたが、体も冷え切ってきたのでそろそろ降ります。
なかなかの高度感。
山頂で冷やしすぎたのか、最高に膝が痛み出しました。
トレッキングポールに体を預けるようにして、なんとか降ります。
下山中、膝の痛みは、終始和らぐこと無く、休み休みゆっくりと降りました。
こりゃもうちゃんと治療しなきゃ治んないな。
山頂から降りて、ちょっと行ったとこで源流じゃないけど、まあ多摩川最初期の流れを発見。このつららも、いずれ多摩川まで流れ出るんだろうなと、感慨深いものを感じたので、これでオッケーとします。
道中いろいろな不運や、幸運が、入り乱れて、結果すごく楽しい山旅になりました。これまでいろいろな山に行って、どんなことがあっても行かなきゃよかったなと思ったことが無い。終わってみれば楽しかったなという感想しかでてこない。山はすごいな。
クリコもこの数日間、おーちゃんのことで、根をつめて大変だったので、ここで解放してくれてよかった。
ほんとは数日間っていうより、俺の母親からはじまって、ボク、その次はビビちゃん、そして最後のおーちゃんまで、この何年間かクリコは、切れ目無くがんばりつづけてきた。
俺は、生命というものに対して、こんなに誠実な態度でのぞむ人をはじめてみて、素直にすごいなと思って、思いつづけてる。生命っていうより家族か。俺は、すごい人をお嫁にもらってしまったなと思う。尊敬してます。
でも、これからしばらくは、もっと自分のことを楽しんでほしい。そして、俺ともっと遊んでほしい。もっと本気で遊んでほしい。クリコが持ってる才能をすべて解放して、俺と全力で遊んでほしいです!
丹沢大山 家から見える山に行こう
いつも家の窓から見える、彼方にそびえる美しい三角形の山。大山に行ってきました。
奥多摩の大岳と、丹沢の大山と、富士山は、どこから見てもすぐわかる山。俺の中のわかりやすい山ベスト3。
しかしながら、未だその三つはまだ未登です。ここらへんでそろそろ行った方がいいんじゃないかと思い。手始めに大山に登ってきました。
以下ヤマレコから↓
江戸時代の庶民にとっては、大山詣と江ノ島詣のセットが娯楽の一つで、各地からの参詣者は登山口(現在の大山ケーブル駅)の旅館に宿泊し、翌朝・先導師(山岳ガイド)と山頂を目指した。帰路は日向薬師に下山し江ノ島まで歩き宿泊し”精進落し”と称しては乱痴気騒ぎをするケースが多かったようだ。
大きな山で大山。シンプルで好きな名前です。形はきれいな三角形で、いかにもTHE山!という風情。
このわかりやすさが江戸庶民の琴線に触れたのかわかりませんが、とにかく大山詣では、古くから続く庶民の娯楽らしいです。
ルートは、最短で行けるヤビツ峠からのルートで行きました。
登山口のヤビツ峠までの、延々つづく狭い峠道を、車で登っていきます。
そろそろあきてきた頃に、ヤビツ峠の駐車場に到着しました。
峠を挟んで、西に行くと塔ノ岳。東に行くと大山です。
準備を整え8時45分頃スタートしました。
登り始めて15分くらいでいきなり絶景が現れました。
遠くに光るのは相模湾か?
立ってます。霜柱。
富士山チラリ。
階段や、木道が多い登山道。
おいしいですよ!
表尾根越しの富士山の絶景スポット。右手に南アルプスチラリ。
居合わせた老夫婦の旦那さんに撮ってもらった写真です。
すごくいい写真です。いい記念になりました。ありがとうごさいます。
鳥居をくぐって…。
もう一つくぐって…。
大山頂上本社前。
天気が良かったのはここまで。あっという間に白い雲に覆われてしまいました。
山頂。大山先輩ありがとうごさいました!
山頂の茶屋にいた看板猫。一瞬ビックリした。
八王子方面。家から見える大山山頂から家は見えるのか?見えるわけがありません。
いつ降ったのかわかりませんが、雪が残ってます。
風は無かったんだけど、とにかく頂上寒かった。この前の北八ヶ岳程ではないにせよ、やっぱり寒い。
カップラーメンがあっという間にぬるくなっていきます。
正直大山をなめてました。俺みたいな駆け出し野郎が、大山をなめるなんて100年早いのはわかってるけど、なめてましたね。
防寒装備を削ってきたことを後悔しました。
下山。
表参道から下社を回って、柏木林道の方にグルッと周回して下りる予定だったんだけど、このあとの野暮用のことを考えて、サクッとピストンで下りることにした。
下山途中、幼稚園児達の集団に会う。
「山頂に行って来たんですか?」
「山頂まであと何分ですか?」
やたらテンションが低い園児達。
ほんとにイヤそうで、なんだかかわいそう。
まあ、がんばれよー。と手を振って別れます。
彼らはちゃんと山頂まで行けたのかな?
でも、晴れてればグルーっと伊豆の方から、三浦半島まで、さらには都内の方まで、いやいやさらにその向こうまで…。
ヤビツ峠からなら、行程短いだけに、早朝登って、朝日を拝んでくるのもありだなと思いました。
北横岳 縞枯山 曇天の北八ヶ岳の旅
ラジくんが雪山に行きたいというので、我々の実力で行けそうな雪山を調べてみた。今年は暖冬のせいで、雪が少なく、低山で雪山は望めない。
だとすると、2500mクラス以上の山か、豪雪地帯の山になる。
あと、車でいけそうなとこ。
そこで、いくつか候補をあげた中で、北八ヶ岳に決めました。
ロープウェイでかなり上まで上がれるので、登る体力はつかわずに、上であっちこっち行けるし。
朝5時半にラジくんをひろって、八ヶ岳に向けて出発。
夜勤明けからのラジくんだけど、今日も元気です。
道中、雪化粧した南アルプスの美しさにテンションあがります。
ネパール出身のラジくんは、ヒマラヤだー!とはしゃいでいました。
北八ヶ岳ロープウェイ。
ロープウェイの駐車場からこの絶景。
絶景に見惚れるふたり。
昨日、山道具屋さんにゴーグルを見に行って、微妙な値段の高さにふんぎりがつかなかったんだけど、ロープウェイのお土産屋さんで安いゴーグルを発見。購入しました。
ロープウェイで上がったところですでに2240m。
坪庭という名前がつけられた場所。
日本庭園のような趣きのある空間。
いつも思うけど、山につけられた名前って絶妙だなと思います。
ラジくん曰く、ネパールに名前のついてる山はあまり無いですよ。とのこと。
名前にこだわらない国民性なんですかね?
坪庭から北横岳をめざします。
歩きやすい、なだらかな道がつづきます。
前を行く家族連れ、5、6歳くらいの子供が、俺について来いと言わんばかりに、がしがし先頭を歩いてました。
北横岳山頂。まず南峰。
南八ヶ岳。
秋に行った蓼科山が真ん前にドーン!
後ろに雲海みたいな白い北アルプス。
特に北側の白さに目を奪われました。まさにヒマラヤだー!
つづいて北峰。死ぬほど寒い。
頭の白い山。名前わかりませんがきれいです。
寒くてわけがわからなくなってますが、とにかくきれいです。
樹氷。
問題発生。ラジくん、昼ごはんを買ってくるのを忘れたとのこと。すでに小屋は閉まってる。僕は大丈夫です!と言うラジくんですがなんだか悲しそう。ふたり分のおにぎりを3人で分け合って食べました。
お湯を沸かして、みそ汁を作ったんだけど、あまりの寒さにあっという間に冷たくなってしまう。
寒さに耐えきれずサッサと食事をすませて、一旦ロープウェイ駅に戻ることにする。
ロープウェイ駅ならカフェがあったからなんか食べられるし、あったかいコーヒーも飲めるはず…。
ところがカフェやってない…。
でも、なかで休むことはできるので、寒さはしのげます。
ロープウェイ駅のカフェで和む。
行動食を食べながら和みます。
はー極楽極楽。
もう動きたく無い気持ちを振り切って、縞枯山をめざします。
縞枯山荘。ここも閉鎖されてます。
雨池峠からの登りがきつかった。
縞枯山山頂。展望無し。地味です。
さらに展望台をめざします。
立枯れた木越しに見える南八ヶ岳。
これも同じ場所で撮りました。
展望台にて。
南八ヶ岳、茶臼山をバックに。
展望台から縞枯山。
昭和の冒険家。
帰りはみんなで歌を歌いながら歩きました。楽しかった。
目をむいて、ヴォエアーってヴォイストレーニングがはじまる。
一度雪に押し曲げられても、根性で上に伸びる気合の入った木。
ロープウェイ山頂駅に帰ってきて、前のゲレンデでしばしヒップソリで遊ぶ。100均のやつだけど十分遊べました。
帰りは河原の湯という町の共同浴場みたいな風呂屋さんに寄って帰りました。400円。安いです。
双葉SAでラーメン。辛いんだけど、これがめちゃうまだった。
今回、計画では、北横岳から縞枯山をめぐり、さらに茶臼山まで行こうと思ってたんだけど、寒さのあまりロープウェイ駅でかなりの時間退避していたこともあって、そこまでは行けませんでした。
暖冬で、雪が少ないって聞いてたんだけど、たしかに少なかったです。
例年のこの時期の北八ヶ岳だと、エビのシッポだの、スノーモンスターだのが見られるはずらしいんだけど、スカスカの雪で、ほんとに暖冬なんだなと感じました。
といっても、山頂付近は風も強く、2500m前後の冬山のきびしさを実感することができました。体感では、今まで行ったどの山より寒かったです。
これからは、寒さ対策をもっと考えていかないとな。
岩殿山 稚児落とし 大月のランドマーク
去年の暮れは、みなさんもそうだと思いますが、仕事地獄の日々で、心身ともにやられていました。
そして、明けて2016年。さすがにひと段落して、やっと山に行けるような日々を取り戻しつつあります。
12月に休めなかった分を、新年始まって、まだ仕事が立て込んでこないうちに消化してしまおうということで、一気に連休を取ることができました。
そして、1/4。せっかくの快晴の天気予報にもかかわらず、夕方から野暮用が入っていて、ガッツリ登山というわけにはいかず、あっさり目ですが、何はともあれ新年早々、また山登りができて幸せです。
さてさて、新年第一弾は、大月のランドマーク的な山、岩殿山に行ってきました。
東京から行くと、中央高速の大月ジャンクション手前右手にそびえる、岩々した山が岩殿山です。標高634mの低山ながら、個性的な見た目がとても目を引く山です。
戦国時代には、岩の要塞として、山城が築かれたようです。そして、それにともなう悲しい歴史を背負う山でもありますが、それは、各自ググってください。
8時前に登山口横の駐車場からスタート。
登り始めからこの景色。さすが大月。
鳥居をくぐって行きます。
途中、丸山公園っていうのがあって、ここでトイレを借りました。道中トイレはここしか無いので寄って行きましょう。
資料館的な建物。
ここから見上げる岩殿山。
丸山公園ライブカメラに写る我々。
山頂までは、ほとんど階段。スニーカーで行けます。
あっという間に山頂。公園のような広い山頂です。さすが秀麗富嶽12景に選ばれてるだけあって、いい富士山ですね。
すぐ横に中央自動車道。
と思ったら、どうやらここは展望地であって、山頂では無い模様。
たしかに奥の方がもっと高くなってる。
行ってみると、テレビ塔が立ってるだけで、どこにも山頂標識は見当たりませんでした。
まあいっかと先に行きます。
ここからは登山道らしくなってくるので、スニーカーではちょっと厳しくなってきます。鎖場や、岩場のトラバースとかもちょくちょくでてきます。
ここが稚児落とし。断崖絶壁に股間がムズムズします。
稚児落としから望む岩殿山。
稚児落としにまつわる悲しい過去に、釈然としない気持ちを持ちながらも、サンドイッチを食べ、景色を楽しむ僕でした。
さて下山。今日は本当にあったかかった。ほぼこんなかっこでした。
下山時、また膝の調子が悪くて、忘れたストック代わりに、拾った棒っきれにつかまって降りました。
短い行程でありながら、いろんな要素が凝縮された楽しい山行でした。
そして、久しぶりの中央線沿線の山梨の山でした。高速つかわずに行けるので、懐にやさしいところもいいですね。
遠くの山に行くと、高速代だの、ガソリン代だの、駐車場代だの、あればリフト代だの、なにかと出費が多いですから。
懐にやさしいっていうのは重要だと思います。
高尾山 小仏城山 ご近所お気軽ハイク
12/1。
いよいよ今日から12月。なんとなく年末ムードも漂ってきました。
前夜、明日の休日いい天気らしい。どこの山に行くかとクリコとミーティング。結果、地元の高尾山に決まりました。
なにかと用が立て込んでいて、朝早くから登って、さっと昼前には帰れるとこがいいってことで、やっぱり地元かなと。
平日だけど、この時期、紅葉見物の観光客がたくさんいるかもしれないってことで、高尾山口から登るのはやめて、日影沢から登ることにした。
朝、7時過ぎに日影沢の駐車場に車を入れ、山登り開始。
ほんといい天気。これなら山頂から富士山見れるだろうな。
地元ながら、未だ高尾山から富士山を見たことが無いので、期待に胸が膨らみます。
沢沿いの林道をしばらく歩くと、キャンプ場前に分岐があらわれます。そこを左に折れると登山道に入る感じです。
そこからちょっと行くと左手に営業してない山荘があらわれます。
が、そこで登山道通行止めの看板が下がってるのが見えます。
どうしたもんか、そこでウズウズ戸惑ってると、他の登山者が、「大丈夫!行けるよ!」と元気よく通過して行きます。
そうなんだ!大丈夫なのか!
で、僕らもそれにならって元気よく進んで行きました。
結果、大丈夫でした。
ところどころにベンチが設置してあって、気軽に歩けるハイキングコースって感じです。
落ち葉の絨毯が敷きつめられた登山道。
嫌いな階段もすごく歩きやすい。
で、高尾山の4号路に合流すると、すぐ山頂です。
到着!
でたー!
念願の高尾山からの富士山。
美しいです。
手前の丹沢の山々が、美しさを余計に引き立てています。
一丁平からは、南アルプスも見えました。
黒い稜線の上にうっすら白く見えるのがそう。肉眼だともうちょっとはっきり見えたんだけど。
一丁平から城山までの間、紅葉がきれいでした。
小仏城山到着!
アンパンと、名物なめこ汁で、腹ごしらえをします。
猫と富士山。
かわいい。
人馴れしてて、まったく警戒心が無い。
こんな感じで隣でずっとゴロゴロしてた。コロコロ太っててかわいかったなー。
帰りは、道標の無いバリエーションルートで下りました。
落ち葉と、若干ぬかるんだ道が滑りやすいので、気をつけながら歩きます。
最後に沢を渡って、林道に戻ったら、すぐ駐車場です。
11時には駐車場に戻って来ました。
家から近いとほんと楽だなー。玄関出て20分後には、登山口に立つことができる高尾山ならではの早業です。
家の近くに山があってほんとよかった。
非日常感はあまり無いけど、それだけ日常に近いところに、常に自然があるということで、素晴らしいことだと思います。ここに住んでて良かったなと思える瞬間です。
ココライブ 独り立ち?まだまだでしょ!
11/29。
吉祥寺の花屋さん、ココライド主催によるイベント、ココライブに参加させていただきました。
もう10年以上続いてる手作り感満載のフリーイベントです。
ココライドのオーナー坂本さんご夫妻も音楽をやっておられて、ご主人は、ギター、ブルースハープ、歌。奥さんは、シンガー。
初めてやったときは、お店の軒先で、曲とか何も決めず、ひたすらセッションをしていました。今思えば、なんてチャレンジャーだったんだろうと思います。
で、ココライブ、花屋さんの中にステージを作ってやる時と、隣の体育館でやる時と2パターンあります。
花屋さんでやる時は、路面に面してる分、通りががりの人が観ていく事が多いし、花に囲まれて演奏できるっていうメリットがあります。あと半野外だから気持ちがいい。
でも、体育館でやる時も、体育館独特の雰囲気と、音の響きが楽しめます。
そして今回は、体育館。
ブルーシートを敷いて、椅子を並べて会場を整えます。機材をセッティングしたらリハがはじまります。
といっても今回ひとりなので、そんなにチェックすることも無くスルッと終わります。
全組リハも終わり、いよいよはじまります。
まずは、友達のバンド、タマーマルから。
菊地(歌、ギター)、ゆんちゃん(歌、タンバリン)。
1曲目だけ俺もゲストで参加させてもらいました。
このタマーマル、アコギの変則チューニングで、おもしろい響きを聞かせてくれる男女のアコースティックユニット。
二人のコーラスのハーモニーが美しいです。
オリジナル曲も、すごくいい曲が何曲もあるんだけど、今回は1曲しかやらなかったな。
そして、やっぱり、ゆんちゃんの歌うまいなあ。
そしてべぷしでゅお。
左利きのギタリスト一平くんと、その弟子(名前失念ごめん!)のギタリストのユニット。
一平くんは、ココライブの初期からの常連で出演してる、ココライブの顔的な人。
このイベントの音響も一平くんが一手に引き受けてくれてます。
そして、とにかく一平くんの顔が最近どんどん濃くなって、スーパーマリオ一歩手前。
ギターの腕はピカイチです。
顔の濃さはダントツです。
次はKGBバンド & エミリーズ。
キングストントリオをカバーするおじさん達のバンド。
元気のいいコーラスと、グダグダのMCがいい味だしてます。
たしかにいい曲たくさんあった。
次は、口笛日和。
なんと2007年の口笛世界大会2位の実力者を要する、口笛と鍵盤ハーモニカ、ギター、カホンという3人のアコースティックバンド。
高速パッセージも、超高音もなんなくこなしつつも、テクニックだけでなく、ちゃんと歌心を聴かせてくれました。
それにMCが面白かったです。
自らコミックバンドと名乗ってましたが、お客さんを楽しませ、引き込む力はやっぱりプロだなーと思いました。
そして次は、いよいよ私。
今回は、ヒービーキングという名前で一人で弾き語りです。
ココライブのタイムテーブルの一言プロフィールで、妻へのラブソングを作って歌っておりますと書いてありますが、言わされた部分半分ですが、半分本気です。
ボンゴブラサーズというバンドで10年以上活動してたんだけど、去年ついに活動停止。いろいろあったけど楽しい10年だったなあ。
で、今年から、妻とダケカンバスというバンドを作って、一回ライブをやったんだけど、今回は、仕事の妻は参加できず、俺ひとりで弾き語りすることになりました。
積極的なライブ活動はやってないけど、家でぼちぼち曲は作ってるので、タイミングが合えばやりたいやりたい!というスタンスでやってて、今回は、ひとりだけどやらしてください!という感じでだしてもらいました。
全曲オリジナルです。
今回やった曲の半分は、妻クリコが書いた詞に曲をつけました。
そして、3分の2は、この一年以内に作った曲です。ライブやらない割に曲だけはシコシコ作ってます。
さて、ライブはどうだったか…。
前にやった口笛日和さんの、素晴らしいステージの後は正直やりたくなかったです。
しかも、完全にプロの仕事。
あー、やだなーと思いました。
でも、こっちもアマチュアとはいえ、キャリアだけは十分重ねています。
負けるわけにはいかないぜ!
と気持ちを奮い立たせてリングに上がりました。
もともとMCは苦手で、そこで頑張っても失敗するのは目に見えてます。
なので今回は、とにかく歌を一生懸命歌う、という小学生のようにシンプルな気持ちでやりました。
聴いてくれた人に伝わってくれたと信じます。
しかし静まり返った場内。ほんとに大丈夫だったんでしょうか?わかりません。
途中、歌ってる俺の帽子が段々ずれていって、ギリギリの線で止まってたのが、曲終わりと同時についに落下。俺のスキンヘッド御開帳というコントのような状況にも笑いひとつ起きないという緊迫ムード。
こっから
こう!
そして後半、一人の空気に耐え切れず、タマーマルの菊地くんをひっぱりこみました。
でも、さすが菊地くん。
見事に酔っ払っていて使い物になりませんでした!笑
さてさて最後にトリの坂本バンド。
このイベントの全てを仕切るキャップ坂本さん(ギター、ブルースハープ、歌)、そして、その妻真弓さん(歌)、ぺぷしでゅおから、一平くん(ギター)、その弟子(名前失念ごめん!ベース)、シブケンくん(ドラムス)というオールスターバンドの登場です。
いつもながら真弓さんの歌が素晴らしいです。
女性ボーカルには珍しい低音に特化した声。ディープです。
でも、暗くはならず、人をうきうきさせるなにかがあります。
観てる人たちも楽しそう。バンドのソロ回しも完璧。息もピッタリ。バンドのお手本のような演奏でした。
なんてうらやましい。俺もまたバンドがやりたいと再認識した夜でした。
そんなこんなで今回も無事楽しく終了したココライブでした。
さて、表本編終了して、裏本編。
別名打ち上げです。
妻クリコもここから合流。
来ていきなり馴染む謎の女を、初対面の口笛日和さん達や、弟子くんは、なんだあの女はと思ったでしょうね。
さすがクリコです。
口笛さんの軽い口笛ワークショップありーの、恒例の入り乱れてのセッションありーのの、飲めや、食えや、歌えやの楽しい夜でした。
みなさんおつかれさまでした!
ありがとうございました!
谷川岳 夢か現か幻か
11/16。
夏のあいだ忙しくて、休めなかった分を、ここで一気に消化しようということで、なんと奇跡の5連休!
しかし天気予報的には、初日の16日しかいい天気に恵まれ無さそう。
今回、山にめちゃくちゃ興味を持つ、仕事仲間の2人を誘って行くことになりました。
1人は、協力会社の社長のヤマナカさん。
ヤマナカさんは、東京から折りたたみ自転車を高速バスで積んで行って、京都から東京まで自転車で帰ってくるというタフな旅をする人。そして、31歳の若さながら独立して、人を雇い、タフに仕事をこなす人。
もう1人は、そのバイトのラジくん。
2人とも山へ行くのは初めてということなので、最低限の冬の山装備をそろえてもらいました。
行き先は、谷川岳にしました。
一回行ってるので、安心感はあるし、晴れていれば、素晴らしい景色を見せられると思ったから。
前回行ったときは、天神ザンゲ岩付近から上はガスに包まれ、展望まったく無かったので、そのリベンジを果たしたいというのもありました。
前回の谷川岳の旅。
で今回、4人分の荷物を積んで、4人の大人が乗り込むには、我が愛車ハスラーでは厳しいものがあるかなと思い、ヤマナカさんの仕事用の作業車を出してもらうことにした。
今回は、留守番のハスラー。
朝6時にヤマナカさんの駐車場に集合。ハスラーから作業車に荷物を移し出発!
行きはヤマナカさんの運転。
我々夫婦は後ろの席で楽々。
ワクワクしながら、みんなで喋りながら途中紅葉の景色を眺めながら行ったから、水上まであっという間だった。
いい天気。
今回は、行きも帰りもロープウェイを使いました。
天神平からの山頂。それにしてもいい天気!
ごきげんだぜ!
ラジくんは、ほんとに屈託のない純朴な青年で、いろいろなことに子供みたいにうれしがる。見てるこっちもうれしくなる。
ヤマナカさんは、人の良い笑顔でそれをニコニコ見ている。
ほんとにいいコンビだなと思う。
天神ザンゲ岩。
懺悔のポーズがわからない。ラジくんにいたっては普通にピース。笑
どっちを見てもきれいだなー。
前回7月に来たときは、天神ザンゲ岩付近から頂上までの間は、まったく展望がきかず、すごい展望ひろがってるんだろうとは想像はしてたけど、ほんとすごい景色だった。
ヤマナカさんと、ラジくんも大喜び。もちろん俺と、クリコも大喜び。
谷川岳を選んで良かったよー。
トマの耳到着。
さあお昼お昼。
谷川連峰縦走路方面。
帰りにちょっとだけ歩いてみよう。
この時、西の方から雲がだんだん迫ってきてた。山頂は、風が強く寒かったので急いでご飯を食べて、次のオキの耳へ。
みんなでヤッホー。
オキの耳到着。
凄かー。怖かー。凄か断崖絶壁じゃー。
きれいかー。
トマの耳方面。
ラジくん得意のポーズ。
クリコ得意のポーズ。
さあ、そろそろ戻るかっつって降り始めたとこで、トマの耳が雲に凄い勢いでつつまれてた。その雲の動きの美しさにずっと見惚れてた。
ここが今日のハイライトだったなー。ほんとに夢の中のような光景だった。
縦走路、万太郎山方面もすっかり雲に覆われてしまった。凄いなー。
この後、辺りもすっかり真っ白になってしまって急いで下山。
俺たちで、ギリギリ展望見れたんだなー。この後すれ違ったおじさんは、あーダメかー。せっかく来たのになー。とボヤいてた。あと15分早ければ良かったのに。
太陽も真っ白。
肩の小屋から万太郎山方面にちょっとだけ行ってみる。
ものすごい風。すぐ引き返す。
熊穴沢避難小屋で小休憩。
ヤマナカさん、登山中でも仕事の電話がかかってくる。大変だのー。
天神平ロープウェイ乗り場に無事到着。
帰りに湯テルメ谷川で汗を流す。
ここは、前回もよったとこで、安いし露天の雰囲気も良かったのでお気に入りです。
ここでまったりしてたら、もう動きたくねーモードに。
帰りは、俺の運転で帰ります。
作業車なのでなんか仕事帰り気分。
赤城高原SAで腹ごしらえして、さてがんばって帰るかー。
前回、谷川岳来た時、ガスでまったく展望きかず、でも、見えるとこだけでもすごく綺麗な山だなーと感じてました。いったいどんな景色がひろがってるんだろうと思ってたんだけど、ほんとに素晴らしかったです。
谷川連峰は、谷川馬蹄形ルートとか、平標山への縦走路とか、いろんなルートが楽しめるし、季節を変えればまた違った顔が見られるし、ほんとに何度来ても楽しいと思います。
危なすぎないちょうどいい感じの鎖場とか、初心者でも安心して行けるし、登ること自体が楽める山だと改めて思いました。
いつかラジくんにネパールの山を案内してほしいなー。ヒマラヤ山脈を見に行きたい。