大菩薩嶺 からの観光旅行
今日のブログ長いです。
せっかくだから今回から山登りを絡めて行ってみよう!ということでまず目的地を石和かんぽの宿に設定しました。
で、そこから近くて、手頃な山はどこかと吟味。
父は、元気だとはいえ、齢81歳。
あまり岩場とか、急登とかは好ましくありません。
その点、大菩薩嶺は、比較的老人にもやさしそうな感じを受けました。
上日川峠から登れば、行程も短いし、そんなに急登とかも無さそう。
景色も素晴らしそうだし、山頂からの稜線を歩くのも気持ちよさそう。
今回の旅行は、我が家の飼い猫ミルクの世話と、クリコの実家の飼い猫おーちゃんの世話があるためクリコ不参加。
したがって、俺と父の男だけの二人旅となりました。
普段から耳が遠い上に、自分のしゃべりたいことだけしゃべったら完結という会話が一方通行ぎみな父。そして、とりわけ無口な俺。
潤滑油的な役割を担っていたクリコがいない。2人だけでコミュニケーションが成り立つのか?
不安です。
さて、当日の朝起きると、富士山くっきり!
高尾山の真ん中の、へこんだところに、ちょろっと見えてる白いやつ。
富士山の頭です。夏の間はどれが富士山かわからなくなります。
こないだの初冠雪でやっと富士山確認できました。
朝、6時半出発。中央道をかっ飛ばし、勝沼ICで降ります。そっから下道を30分くらい走ると、上日川峠の駐車場に着きます。
8時半登山開始。
ロッヂ長兵衛脇の登山口。
土の登山道からも行けますが、ここは歩きやすい舗装路を歩いて行きました。
天気もいいし、ご機嫌です。
どっかでピギャー!ピギャー!ピギャー!と3回何かの鳴き声が聞こえました。
猪でもいるのかな?
30分くらいで福ちゃん荘に到着。
ここで周回路をどっちまわりで行くか相談。
唐松尾根を下りでつかうのは、避けたいとの父の意見を尊重して、唐松尾根を登りでつかって大菩薩嶺山頂から先に行きます。
つまり、福ちゃん荘から時計回りで行きました。
紅葉と父ちゃん。
絵になる男です。
「ゴン入り峠」
権三さんはニッチもサッチもいかなくて
立ち枯れのこの身を焦がし
風に乗るんじゃとうそぶいて
寂れた冬 尾根道
雲上に浮かぶ南アルプス。美しいです。
雷岩。
雷岩をバックに。
大菩薩嶺山頂。四方を木に囲まれていて展望はありませんが、趣のある山頂です。
雷岩に戻って、大菩薩峠までの稜線歩き。これが一番の本日のメインイベント。
山頂から雷岩に戻った時にけっこうガスってて、こりゃ詰んだわと思ったけど、すぐに晴れ間が戻ってきました。
横目に南アルプス。あー、なんてきれいなんだろう。
風もそんなに無く、おだやかな稜線ハイキング。平和です。
賽の河原。
雷岩から40分ほどで大菩薩峠、介山荘に到着。
昼休憩。ここで、やたらと周りの人に写真を撮ってあげると声をかけるおじさんを横目に見ながら、クリコお手製のおにぎりを食いました。
そして介山荘のご主人も、お客さんになにかをけんめいにアピールしてました。
他者に自分アピールする人を2人見ると、なにかお腹いっぱいになりました。
大菩薩峠にたたずむ権三さん。
ちなみに権三さんというのは、歌の中に登場する架空の人物です。父の名前は権三さんじゃありません。
さて、下山。
大菩薩嶺、たしかに稜線歩きとか素晴らしかったです。
でも、ちょっと行程が短すぎて、ガッツリ行きたい気分の人は、物足りないと思います。
でも、冬に雪の大菩薩嶺とかすげーよさそう。
でも、冬は、上日川峠までは、車が入れなくなるらしい。
裂石から登ると倍くらいのコースになるなあ。確かにガッツリ行けるけども…。うーん。
上日川峠の駐車場に戻り、そこからほったらかし温泉をめざします。
フルーツ公園の丘の上から甲府盆地を望む、最高に展望に優れた露天風呂を要する大人気の温泉です。
夜は甲府の夜景。昼は真正面に富士山。
最高なんだけど、大人気すぎて休日の夜とかは大混雑。
なので、今回、平日の昼間をねらって行きました。
これは、出てから外で撮ったんだけど、こんな感じで真正面に富士山。
最初、雲に隠れてたんだけど、しばらく待つと見事な勇姿を拝ませてもらえました。
あっちの湯と、こっちの湯、2つの湯があって、どっちかしかはいれません。
あっちの湯は、広くて展望も雄大。だけど、それゆえに劇混み。
前回、あっちの湯に休日の夜来て、大混雑で、あんまり落ち着けなかったので、今回はこっちの湯に入ってみました。
こっちの湯は、広さは、半分くらいで素朴で、味わい深い秘湯という感じ。常連はこっちの湯を好むと聞いていたけど、なるほどと思いました。
外にあった謎のオブジェ。
この、ほったらかし温泉。
日の出前から営業してて、露天風呂に浸かりながら、ご来光を拝めるという素晴らしい入浴のしかたもできるみたいです。
風呂から上がった後も、外に食べるとこもあるし、休憩できるベンチもたくさんあるので、長居できると思います。
そして、そもそも、なにをほったらかしてるんでしょうか?
石和温泉駅前。
15時半頃、石和かんぽの宿にチェックイン。
父ちゃんは、さっそく爆睡。
俺はブログを書きます。
部屋からの夕焼け。
夕ご飯。
こういうところの食事って、少ない量をちょこちょこ持ってくるので、サッサと食い終わっちゃうと料理と料理の合間がひま。
そして、耳が遠くて、会話が一方通行の父と、とりわけ無口な俺の組み合わせ。
雑なコミュニケーションになるのは必至です。でかい声でひたすらしゃべりまくる親父、俺の受け答えなんか聞いちゃいません、言いたいことだけ言うと満足の親父。
潤滑油クリコがいないと、オーバーヒート寸前です。
部屋に帰って、テレビで馬鹿でかい音で野球を観て、また父は風呂へ。
第1日目は、こんな感じで暮れていきました。
2日目。
朝起きると、真正面に雄大な南アルプスが。昨日はまったく気づかなかった。
北岳も初冠雪したらしく、山頂は白いです。
朝バイキング食って、チェックアウトして、美術館でピカソと、ミレー見て、談合坂でラーメン食って帰ってきた。
ピカソはかっこいいな。セレブって感じだな。悩んだり、葛藤したりっていう形跡がない。若い頃からあらゆる手法で、自分が思った作品を作って、それがまた時代の潮流になっていく。
ピカソ自身もかっこいいから、自分自身の写真も作品になっちゃう。
晩年の作品とかすごくポップで、ポップアートと呼べるんじゃなかっていうぐらいポップだったな。
ミレーはきっと女好きだと思う。
きっと、作品の対象をすごく愛してないといい絵にはならない。ミレーはいろんな女性を愛したんじゃないかな。
羊の絵が得意な人は、すごく羊を愛したんだと思う。
あと、日本画で、屏風に描かれた絵が好きなのがあった。山田敬中という人の朝霧という絵。
たぶん時代背景は江戸時代で、山の中を馬を引いて歩く人が描かれてる。
一番最近作った自分の曲で、ゴン入り峠という曲があるんだけど、その曲の背景にすごくリンクする感じ。
時代は、江戸時代。山の中で一人で暮らす権三さんという人の一年間を描写した曲です。
今回のブログの前半、大菩薩嶺の章で、父の写真に絡めてゴン入り峠の詩をのせてます。
この絵を見たとき、なにかなつかしさすら感じた。
もう一回この絵を見たいなと思って、ネットで探したんだけど見つからなかった。
また山を主題にした曲をつくりたいな。